
青春期の少年たちの群像を描いた一冊。表紙には制服姿の四人の若者が並び、視線や手元の小道具——スマートフォン、赤い本——はそれぞれ別の方向を指して、互いに交わらない距離感が漂う。淡い青と白を基調にした透明感のあるイラストの上に、太い明朝体のタイトル文字が縦に大きく重ねられ、人物像と文字が半ば溶け合う。手書き風の英字サブタイトルが軽やかなアクセントとなり、青春という名の箱に積もる、語られない感情の断片を静かに掬うような佇まいの装丁となっている。
著成毛真
装丁アルビレオ
装画越井隆
KADOKAWA / 2017年
人文・思想