
和の情景を背負って続く物語の第二巻。緑の縞の着流しを纏い書物を手にした青年と、桃色の着物に紺の帯を結んだおかっぱの童女が、白い余白のなかに静かに立っている。背景を持たず人物だけを浮かべる構図が、ふたりの間に流れる視線と気配を際立たせる。右側に大きく落とされた明朝体の縦組みタイトルは墨色で重く、ふりがなを小さく添えて余韻を残し、左上の作者名には淡い欧文ロゴが寄り添う。装画の柔らかな線と余白の取り方が、生と死のあわいを見据えるこの物語の静けさを、そのまま一枚の表紙にうつしている。
コミックス / 2013年