
ボーカロイド楽曲を原作とする、思春期の高揚と憂鬱を交錯させた青春小説。マイクを握る制服姿の少女、足元には黒猫、空中にはスマートフォンやヘッドフォン、化粧品といった日常のかけらが砕け散ったガラス片とともに浮遊する。淡い水色を基調にした透明感のある画面に、タイトルは縦組みでリズミカルに配置され、英字サブタイトル「-high & melancholy-」が斜めに走る。割れて散らばるモチーフが、ひとつの感情を細かな破片へと砕いていく原曲のイメージを、そのまま装画として立ち上げている。

著佐佐木定綱
装丁水戸部功
KADOKAWA / 2019年
文学・評論