
戦後日本の特撮文化を象徴する造形作家の仕事を、怪獣デザイン画から彫刻、絵画まで広く俯瞰する一冊。表紙には水彩で描かれた怪獣のポートレイトが据えられ、燃え立つようなオレンジの体毛と桃色の口、白い骨のような手が、抜けるような青空を背景に浮かぶ。上部では欧文ロゴと「成田亨作品集」の和文が重なり合い、線画のような淡い文字と塗りの強い色面が拮抗する。空想の生き物を一個の彫塑として見つめ直す、作家の眼差しがそのまま装丁に映し出されている。
著卯城竜太、松田修
装丁大西隆介
朝日出版社 / 2019年
アート・建築・デザイン