文学・評論
再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
朝宮運河
角川ホラー文庫の名手たちによる短編を集めたベストセレクション。「再生」をテーマに、生と死、その境界にある不穏なものたちを描いた一冊。深い闇に沈む黒地の上、目を閉じた少女の顔が中央に据えられ、口元からは土と小さな蝶が静かにこぼれ落ちる。タイトル「再生」は中抜きの金箔風の書体で大きく重ねられ、線だけが浮かび上がる。少女の長い髪、青いリボン、伏せた長い睫毛の繊細な描写と、文庫らしい縦組みの著者名の整列が、耽美と不穏のあいだに静かな緊張をつくり出している。