
ルイス・キャロルの古典『不思議の国のアリス』の新訳版。物語世界に登場する奇妙な住人たちが、独自の筆致で描き出されている。表紙は淡い緑がかった背景に、金髪のアリス、フラミンゴ、コウモリ、トランプの王たち、仮面をつけた人物、そして大きく目を見開いたチェシャ猫が淡彩と細い線描で配置される。手書き風の題字と、小動物が縁を駆けるあしらいが余白に呼吸を与え、北欧的な透明感を漂わせる。古典の幻想を、線と余白の軽やかさで現代に手渡す一冊。
装丁名久井直子
装画山本タカト
メディアファクトリー / 2012年
文学・評論