
身近な自然のなかに潜む不思議な存在を、図鑑のかたちで子どもに手渡す絵本。森や闇から立ち現れる22の精霊たちと出会う、ヘンテコでちょっとこわい体験談集として編まれている。表紙は深い闇に浮かぶ毛むくじゃらの生き物の顔がアップで据えられ、赤い差し色と荒い質感の絵肌が異界の気配をまとう。タイトル文字は白抜きの太い手描き文字で大胆に配され、帯のマンガ的な吹き出しが恐ろしさとユーモアを同時に引き寄せている。怖いものを覗き込むときの、あのドキドキを装丁そのものが形にした一冊。
著北野勇作、森本晃司
装丁祖父江慎+藤井瑶
福音館書店 / 2023年
絵本・児童書