一覧に戻る文学・評論30センチの冒険三崎亜記日常の隣にひっそり開いている、ちいさな冒険の入口を描く連作短編集。三崎亜記の筆は、現実と寓話のあわいを淡々と歩いていく。表紙はくすんだ青緑を地に、暖色のアーチ窓を一枚切り抜き、その向こうに椰子と塔、佇む人物、振り向く象、地に転がる本と硝子瓶を配した絵物語。手描きの質感とどこか古い絵本めいた色調が、見知らぬ土地に踏み出す前の静かな高揚を呼び込む。30センチという慎ましい尺度の先に、確かに別世界が続いていることを、一枚の窓越しに知らせてくる装丁。About出版社文藝春秋出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大久保明子Amazonで見る