一覧に戻る文学・評論少女の時間樋口有介制服姿の少女ふたりが、柵を隔てた小径をすれ違うように歩く一場面。水彩の柔らかな筆致で、色づきはじめた銀杏の黄、足元の白い小花、川面の光までが淡く重ねられ、季節の移ろいと少女期の輪郭がやわらかく溶け合う。タイトル文字は装画と同系の緑を帯び、画面右に余白を取って静かに置かれる。誰にも訪れ、やがて手放されていく時間を、声高に語らず一枚の風景のなかへ留めた装いだ。About出版社東京創元社出版年2016年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁緒方修一+西村弘美(角川書店装丁室)装画最上さちこAmazonで見る