
人気作家による日常エッセイの連載をまとめた日記文学。あけすけで率直な「ビロウな話」を、知性とユーモアで受け止める書き手の視線が一冊を貫いている。表紙はスーツ姿の人物が低い座卓に頬杖をつき、思案する一場面を淡い水彩で描く。青のチェック柄の座布団、赤い柄物のクッション、卓上の小皿といった生活の小道具が落ち着いた筆致で配され、白地に朱赤のタイトルと小ぶりな著者名がリズミカルに並ぶ。気取らない暮らしの姿勢と、軽やかに本音を綴る文章のトーンが、画面の余白の中で穏やかに響き合っている。
著雪乃紗衣
装丁西村弘美
装画中村至宏
東京創元社 / 2020年
文学・評論