
家族の日常をユーモアと愛情をもって描いたコミックエッセイ。作者自身の次女との何気ない暮らしの一場面が、軽やかな筆致でつづられる。淡いクリーム色の地に、おかっぱ頭の少女が片手にライム、もう片手に花や野菜の入ったバケツを下げて立つ姿を中央に据え、バナナをあしらった白いトレーナーとミントグリーンのパンツが柔らかな色調を引き締める。手描きの太い赤文字のタイトルと帯のピンクが、絵の素朴さに小さな躍動を添え、子どもの体温そのものを表紙に閉じ込めている。
著津崎良典
装丁ヤマシタツトム
装画北澤平祐
扶桑社 / 2018年
人文・思想