
-1960+Eugène+Herbert+Michel+Wyl+ミシェル・エルベ―ル&ウジェーヌ・ヴィル+小林晋
1930年代フランスで書かれた本格ミステリの邦訳。天外消失の謎に名探偵が挑む不可能犯罪もので、ヴィンテージミステリの未紹介作家を掘り起こした一冊。カバーは絵筆の筆致を残した抽象的なペインティングで、薄水色の空に小屋らしき白い形が浮かび、画面下半分には朱色の大胆な面と深い青緑が交差する。原題「LA MAISON INTERDITE」は鮮烈な赤で抜かれ、和題は墨黒の明朝で天地を引き締める。色面の不穏な歪みが、消失する館という不可解な事件の気配をそのまま表へ持ち出している。

著ミラン・クンデラ、西永良成
装丁田中久子
装画横山雄
集英社 / 2024年
文学・評論