一覧に戻る文学・評論郵便配達人 花木瞳子が盗み見る配達という日常の動線が、誰かの秘密へと滑り込む瞬間を描く物語。集合ポストの前で一通の封筒に視線を落とす配達員の横顔をイラストで据え、白抜きの題字を赤の縦帯に乗せて画面の右側を貫かせている。制服の青みがかった灰、背景の硬質な金属面、伏せた瞳の角度が、覗き見るという行為の後ろめたさと好奇心を静かに同居させ、タイトルの「盗み見る」を画面そのものに宿らせている。About出版社TOブックス判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画鉄雄