ボーイズラブを「関係性の表現」として正面から特集した美術手帖2014年12月号。マンガ表現を批評の俎上に載せる、雑誌としての踏み込みが印象に残る一冊。表紙は描き下ろしのカラーイラストで、黒髪と金髪の二人の青年が身を寄せ合う構図。淡い水彩のにじみと白い余白を活かし、「ボーイズラブ」のカタカナが右側に縦組みで大きく配される。誌名の明朝活字、特集コピーの細い書体、サインのような英字筆記体が層をなし、繊細な絵と力強いタイポグラフィが拮抗する。関係性のあわいを、絵と文字の距離感そのもので示した表紙といえる。
Credits
- 装丁
- 野口孝仁(DynamiteBrothersSyndicate)+戸澤亮(DynamiteBrothersSyndicate)