
文藝」2019年秋季号は「韓国・フェミニズム・日本」を特集。両国の作家が並び、文学の越境を見渡そうとする号にあたる。表紙は水色の空にカモメが舞い、海上の橋へとつづく風景画。黄色いキックスケーターに乗った白い小さなキャラクターが、軽やかに画面を横切っていく。その上から、細く赤い線で描かれた誌名の二文字が画面いっぱいに重ねられ、イラストと書き文字が層をなす。涼やかな青の景色と、鮮やかな朱の文字の対比が、国境や枠をすり抜けていく文学の身軽さを静かに示している。
装丁野口孝仁+戸澤亮
装画中村明日美子
中村明日美子 / 2014年