
タイトルが示すのは、ある少女の生死をめぐる「票」が投じられる物語。手錠を嵌められ法廷らしき空間に立つ少女を中心に据え、その内面と裁きの構図を静かに提示している。書名は赤い縦組みで右上から大きく踊らせ、にじむような光彩を纏わせることで、宣告のような不穏さを画面に走らせる。背後の傍聴席や床に落ちる二つの影は、彼女を取り囲む視線の暗喩のよう。淡いグレーの服と短いスカート、黒いハイソックスの素朴さが、毒々しいタイトルの赤と対比され、少女と判決という主題を装丁そのものが体現している。

装丁鈴木大輔
装画西島大介
Team-J / 2014年
文学・評論