
長さ、時間、重さ、温度、電流、物質量、明るさ。世界の基準となった7つの単位の成立を、物理学者が人類6000年の歩みに沿って辿る一冊。生成り色の地に、青いリボン状の帯が画面を蛇行し、その中に茶色の単色版画で古代から近代までの計測の場面が描き込まれる。ピラミッドを築く人、天秤を持つ女神、砂時計、馬上の射手、人工衛星らしき影。帯にあしらわれた7語の単位名と、版画の連なりが時間軸そのもののように響き合い、文明と尺度の関係を一枚の絵巻として差し出している。
著尾崎世界観
装丁大島依提亜
装画村橋貴博
朝日新聞出版 / 2024年
文学・評論