一覧に戻る文学・評論火男吉来駿作燃えさかる炎を背に、両腕を広げた黒い人影が宙へと跳ぶ。タイトル「火男」の白い明朝体が大きく左右に振り分けられ、その間を人物の輪郭が貫いていく構図が、題字と図像を一枚の絵として束ねている。深紅と橙が厚く塗り重ねられた背景は油彩のような厚みを帯び、黒のシルエットを鮮やかに浮かび上がらせる。古い語感を持つ和語のタイトルと現代的で大胆な意匠が拮抗し、内側にある衝動が外へ放たれる一瞬の熱を、表紙そのものに閉じ込めている。About出版社朝日新聞出版出版年2013年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁谷口博俊(next door design)装画影山徹(東京イラストレーターズソサエティ)Amazonで見る