
創元日本SFアンソロジーの第三集にあたる短編集で、第11回創元SF短編賞受賞作を含む書き下ろし七編が収められている。「以後」を生きるための物語群とされ、未来や断絶の先に投じられる想像力が束ねられている。カバーは淡い水色を基調に、階段状の建物と魚や植物、宙に浮く人物、寄りそう猫を線描と滲ませた水彩で描き、現実とも夢ともつかない浮遊感をたたえる。タイトル文字は明朝体で控えめに白地に置かれ、背後の薄紫の欧文ロゴが装飾的に重なる。帯の濃い青と赤い書名がそこへ強く差し込み、静かな絵の奥から「以後」の物語が立ち上がる構成になっている。
著空木春宵、ほか、八島游舷、宮澤伊織、菊石まれほ、水見稜
装丁小柳萌加+長﨑綾
装画カシワイ
東京創元社 / 2022年
文学・評論