
時代を先取りしすぎて評価されなかった偉人や発明家たちを、子どもにも親しみやすい語り口で紹介する児童向け人物伝。「ライト兄弟より先に飛行機を発明した日本人」など、教科書に載らない先駆者を掘り起こす一冊である。表紙は蛍光に近い鮮烈なグリーンを地に、極太の明朝で「天才」を中央に大きく据え、その周囲に各人物のイラストと「いまだに早すぎた」「絶望するのが」といった小さな吹き出しを散りばめる。タイポグラフィの圧と漫画的なコマ割りで、知られざる先駆者たちのざわめきを一枚に閉じ込めている。
著いとうせいこう
装丁佐藤亜沙美
河出書房新社 / 2014年
文学・評論