
中原昌也の作品を各界の才能がリミックスする、デビュー20周年特別企画の一冊。モノクロのコラージュ的なヴィジュアルに、緑のインクで描かれた円や面が刷り重ねられ、ノイズと旋律が同時に立ち上がるような誌面をつくりだす。タイトルや著者名は等幅で一文字ずつ区切られ、点線の罫やレトロな書体と相まって、ジン的・ファンジン的な手触りを帯びる。版ズレを思わせる二色刷りの粗さが、原作のリミックスという企てそのものを装丁の上でも響かせている。
著山田太一
装丁鈴木成一デザイン室
装画中村眞弥子
河出書房新社 / 2015年
文学・評論