
青く澄んだ光のなかで再会する若者たちを描いた、ひと夏のような時間の物語。表紙では逆光に立つ三人のシルエットが、淡い水色と白に溶けるように描かれ、輪郭ごと光に飲み込まれていく。タイトルは細い明朝で天地いっぱいに大きく組まれ、画面下部に小さく「AoHaru・poInt」のローマ字が添えられて、視線を空と地平のあいだに引き戻す。眩しさのなかにわずかな寂しさを残す配色と構図が、過ぎゆく時間そのものを掬い取っている。

著山田悠介
装丁野条友史
装画loundraw
河出書房新社 / 2020年
文学・評論