
韓国文学のシリーズ「オクリモノ」の一冊として刊行された長編小説。父と家族をめぐる物語が、ユーモアと哀しみを織り交ぜながら綴られる。表紙はサーモンピンクの斜めストライプを地に、線画だけで描かれた階段状の坂の街と、太い線で構成された幾何学的なタイトル文字が重なり合う。建物のハッチング、屋根の網目、丘を上り下りする道筋が細い線で淡々と引かれ、そこに走り抜けるような書体が斜めにかかる。装丁の軽やかな線の運びそのものが、坂道を駆けていく一家の姿に重なる。
著あさのあつこ
装丁須田杏菜
装画志村貴子
KADOKAWA / 2018年
文学・評論