
古代エジプトを舞台に、ピラミッドから消えた先王の謎を追うミイラの本格ミステリ。死の理由と密室を解く三日間の物語が、友情と浪漫を帯びて立ち上がる。カバーは漆黒の宇宙を背景に、王冠と髪飾りで装われた少女の顔を中央に据え、深い藍と金で彩る。タイトルは縦組みの和文を箔押し風の金で大きく走らせ、上部には英題を細い線で重ねる構成。著者名はローマ字と漢字を控えめに添える。神話的な肖像と金箔の輝きが、密室の闇とその先にある真相への扉を予感させる。
著深町秋生
装丁菊池祐
装画wataboku
宝島社 / 2023年
文学・評論