一覧に戻る文学・評論猿と人間増田俊也人喰い猿の群れに襲われる鴨猟の父子を描いた、自然と人間の境界を問う長編小説。漆黒の地に、牙を剥き咆哮する二頭の猿が緻密な筆致で浮かび上がる。瞳と「猿と人間」のタイトル文字だけが血のような朱で抜かれ、闇のなかで眼差しと言葉が呼応する構図になっている。獣の質感を残した毛並みの描写と、和文タイトルに添えられた細い欧文書体の冷たさが対比をなし、剥き出しの恐怖と、それを観察する人間の視線の双方を一枚に閉じ込めている。About出版社宝島社出版年2022年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁菊池祐(ライラック)装画サイトウユウスケAmazonで見る