一覧に戻る文学・評論レモンと殺人鬼くわがきあゆ姉を奪った犯人の正体を追う、復讐と記憶のサスペンス。事件の影を引きずる主人公の前で、過去の証言と現在の噂が交錯し、犯人像は少しずつ輪郭を変えていく。輪切りのレモンを敷き詰めた背景に、黒いタートルネックの女性が正面を見据える構図。鮮やかな黄と漆黒の対比、わずかに伏せた瞳、白く抜かれた縦組みのタイトルが画面を貫く。甘酸っぱい果実の奥に潜む不穏が、装画の筆致から静かに立ちのぼる一冊。About出版社宝島社出版年2023年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁菊池祐(ライラック)装画雪下まゆAmazonで見る