
自然保護のために武力行使も辞さない――環境省直属の武装機動隊を主役に据えた近未来ディストピア・ミステリ。東京湾でのコンテナ船ジャック事件から、深刻な環境破壊と人命を巡る駆け引きへと展開していく長編作。カバーはマゼンタとシアンが滲み合う夜の港湾を背景に、ヘルメットとキャップを被った隊員ふたりを背後から捉えたイラストレーション。タイトルの白い明朝が画面いっぱいに割り付けられ、欧文ロゴと細い罫線が情報の硬度を底上げする。鮮烈な蛍光色と冷たい青の拮抗が、自然と暴力の境目を視覚化している。
著横関大
装丁菊池祐
装画岸あずみ
小学館 / 2023年
文学・評論