
言語学者によるエッセイ集。外国語を学ぶことは単語や文法を覚えるだけでなく、その向こうにある物語や生活と出会うことだという視点から、小説や映画、教科書のなかの言葉をめぐる思索が綴られる。鮮やかなブルーを地に、白とオレンジ、黒のブックジャケットを纏った本が不揃いに積み上げられ、その頂で小さな人物が一冊を開く。「Lapin」「shew」「This is my name.」など各国語の断片が背表紙や小口に散り、紙面そのものが多言語の書架となる。物語と言語が層をなして積み上がる、その堆積の手触りを装丁が静かに伝える。
著蓮見恭子
装丁鈴木久美
装画くまおり純
新潮社 / 2017年
文学・評論