一覧に戻る文学・評論私にふさわしいホテル文壇の階段をのぼろうとする若い書き手の奮闘を、軽妙な筆致で綴った長編。朱赤を基調にした表紙には、緑のドレスでブランコを揺らす女性、眼鏡の男、窓辺に顔を覗かせる人々、白猫、黒いセダンが、ひとつの建物の断面のように配される。タイトルは縦組の筆書きで中央に据えられ、欧文と著者名が細い活字で寄り添う。一冊の本そのものが舞台装置となり、登場人物たちが各階で同時に動き出すかのようだ。About出版社新潮社出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画長崎訓子(p.113〜115の爪のあと)