一覧に戻る文学・評論悪童日記戦時下のある国境の村で、双子の少年が祖母のもとに預けられ、生き延びるための訓練と観察を冷徹な短文で綴っていく日記文学。深い針葉樹の森、黄土色の畦、細い水脈、そして手前に大きく広がる荒い筆致の緑の野――油彩のような風景の只中に、傘を差した二つの小さな人影が遠く佇む。白抜きの題字は最小限に置かれ、過酷な物語をあえて遠景から静かに見守るような距離感が、抑制された語りそのものに重なる。About出版社アゴタ・クリストフ出版年2001年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁ハヤカワ装画柏原沙織