一覧に戻る文学・評論小説禁止令に賛同するいとうせいこう小説の執筆と発表が禁じられた世界で、作中の小説家は当局に賛同する体裁の評論を綴り続ける。従順な筆致の裏に何が潜むのか——言葉と統制をめぐる入れ子の物語。生成りの地に並ぶ高さの異なる黒い柱は、檻の格子にも、塗りつぶされた行の名残にも見える。題字と著者名は端正な縦組みで控えめに置かれ、声を奪われた紙面に小さく署名するかのよう。装丁そのものが沈黙の質感を引き受けている。About出版社集英社出版年2020年判型文庫ジャンル文学・評論Amazonで見る