
食を巡るアンソロジー。文学者・漫画家・随筆家ら多彩な書き手が、湯気の立つごはんと、それを囲む暮らしの記憶を綴る。表紙は、簾を思わせる縦縞の黄に、白く盛り上がる山盛りの飯と梅干しを一粒。青い大鉢を抱えるように、魚をくわえた黒猫が前掛け姿で立ち、朱の箸が画面を横切る。木版画めいた素朴な線と原色の重なりが、食卓の手触りそのままに賑やかで、執筆陣の名を連ねた縦組の文字列が、湯気のように紙面を埋めている。
著VanAllsburgChris、村上春樹
装丁坂川栄治+坂川朱音
河出書房新社 / 2015年
文学・評論