一覧に戻る文学・評論擬傷の鳥はつかまらない荻堂顕擬傷とは、外敵から雛を守るため鳥が自ら傷ついたふりをして注意を逸らす行為。追われ、行き場を失った者たちを匿う営みを描く長篇は、捕らえられないために偽りの傷を負う者たちの物語として読める。深緑を背景に、顔の前へ交差してかざされた二本の手が大きく置かれ、淡い緑の羽根が幾枚も宙を舞う。一枚だけ混じる紅の羽が、静かな画面に小さな熱を差し込み、縦に走る朱の題字帯と呼応する。About出版社新潮社出版年2021年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画秋野コゴミAmazonで見る