
司法修習生たちの日々を描く爽やかなリーガル青春小説。スーツ姿の若者四人が、彼ら自身の背丈ほどもある巨大な木製のガベル(法槌)を囲んで佇むイラストが、白地のカバーいっぱいに広がる。淡い水色とグレーを基調にした線の細い人物描写、舞い散る書類、紺と橙の縦組みタイトル、手書き風の帯コピーが、法という重い主題を軽やかに、けれど芯のある手触りで提示する。大きすぎる象徴を前にして、まっすぐ立とうとする若さの輪郭をそのまま装丁に写したような一冊。
著竹宮ゆゆこ
装丁川谷康久
装画高野ひと深
新潮社 / 2017年
文学・評論