一覧に戻る文学・評論これはただの夏燃え殻過ぎ去った時間と、そこに残された人の輪郭を淡々と掬い取る作家の一冊。夏の途中で立ち止まる男と、欄干の向こうを駆ける小さな影――。表紙はフラットな色面と太い輪郭線で描かれたイラストレーション。鮮やかな水色の空と濁った川面、画面手前で大きく傾く手元の煙草、足元のひび割れから咲く紫の花。遠景と近景の極端な対比が、過ぎ去った夏と今ここの距離をそのまま一枚に折り畳んでいる。About出版社新潮社出版年2024年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画西村ツチカAmazonで見る