一覧に戻る文学・評論僕らの世界が終わる頃彩坂美月タイトルが告げるのは、世界の終わりへと向かう時間。深い青と紫が滲む夜の色のなかに、頬に擦り傷を残した少年の肖像が水彩で浮かび上がる。瞳には微かな光が宿り、髪はほつれ、背景には粒のような光が散って夜空とも内面ともつかない。題字は白い縦組みで余白を断ち、英字の副題が細く寄り添う。崩れゆく時間の手触りと、それでも前を見据えようとする視線とが、青の濃淡のなかで静かに拮抗している。About出版社新潮社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁川谷康久(川谷デザイン)装画遠田志帆(JUN KIDOKORO DESIGN)Amazonで見る