ノンフィクション
マジカル・ラテンアメリカ・ツアー 妖精とワニと、移民にギャング
嘉山正太
ラテンアメリカ各地を旅した著者が、妖精伝説からギャング、移民問題までを訪ね歩いたノンフィクション。観光地図のような俯瞰的な構図に、サボテンや巨石遺跡、虹、ジャングル、白いラマや探検隊風の人物が密度高く描き込まれ、空はレモンイエロー、土地は赤や緑へと原色が大胆に塗り分けられている。題字は赤と白の手描き調で、縁取りの三角模様や青い帯の太い筆文字が祝祭的な賑わいを増幅。陽気な絵柄の裏に潜む土地の影を、画面の熱量ごと差し出す一冊。