一覧に戻る文学・評論庭の桜、隣の犬角田光代結婚五年目、子どものいない房子と宗二。夫が突然、会社の近くに部屋を借りると言い出したことから、二人の生活は奇妙な二重構造を帯びていく。合い鍵を手にしながら住所を知らない妻と、四畳半の隠れ家を楽しむ夫。その距離を通して、夫婦や家族という関係の輪郭を、乾いたユーモアと鋭い会話で描く長編小説。黄緑を基調にした坂道の装画と、縦組みの題字を大胆に離した構成が、近くにいながらすれ違う二人の隔たりを静かに映し出している。About出版社KADOKAWA出版年2026年判型文庫判(304ページ)ジャンル文学・評論Credits装丁二見亜矢子装画坂内拓