
鎌倉時代、文永の役で対馬に流された罪人たちが蒙古襲来に立ち向かう史実を題材にした合戦譚の第一巻。表紙は朱と金で組まれた大鎧をまとう若武者を中央に据え、抜き身の太刀と背負った矢筒を斜めに走らせて緊張を生む。背後には絵巻物を思わせる古図が淡く透け、史劇としての奥行きを与えている。題字は縦書きの黒い活字に「Angolmois」の細いローマ字を添え、重厚な甲冑描写と硬質な書体が呼応し、歴史の重みを正面から受け止める佇まいを作っている。
著DoyleArthurConan、駒月雅子
装丁西村弘美
装画えすとえむ
KADOKAWA / 2016年
文学・評論