一覧に戻る文学・評論いざ、しゃべります。並木飛暁いざ、声で勝負する世界へ踏み出す——タイトルがそう告げる物語。和装にマイクスタンドを携える少女と、舞台裏に控える青年。扇や太鼓橋、松の枝を配した背景が、語り芸の舞台と楽屋の気配を同時に呼び込む。短冊型のタイトル枠に小ぶりな扇をあしらい、淡い水彩で刷いた朱とターコイズの取り合わせ。古典の意匠に現代の小道具をひとつ差し込むだけで、緊張と気安さが地続きになり、若い表現者の風通しのよい一歩がそっと支えられている。About出版社KADOKAWA出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木亨装画おとないちあきAmazonで見る