一覧に戻る文学・評論遠い唇北村薫記憶の奥にしまわれた言葉や、過ぎ去った時間の手触りを掬い取る短篇集。喫茶店のテーブルを描いた油彩タッチの装画が表紙を覆い、湯気の立つコーヒーカップ、書きかけの葉書と万年筆、水のグラス、調味料の瓶が温かな茶褐色の木目の上に並ぶ。タイトルの白い明朝体だけが画面右上に静かに置かれ、誰かの不在を残す卓上の情景と響き合う。読み手をその席へ招き入れるような、余韻の長い一冊。About出版社KADOKAWA出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂詰佳苗装画agoera(welle design)Amazonで見る