
神話、医学、芸術、エンタメに至るまで、双子という存在が人類の文化のなかでどう語られ、まなざされてきたかを横断的に辿る一冊。表紙には、向かい合う二人の少女が緻密な線描で描かれ、髪は長い三つ編みとなって左右へ垂れ下がる。耳元から頬にかけて花や葉、真珠が絡みつき、首元には黄と黒の装飾的な襟。中央には金色の卵が静かに置かれ、タイトルの「双」「子」の二文字も鏡のように呼応する。鏡像と非対称、対称と差異——本の主題が、装画と文字組のすみずみまで宿っている。

著平野紗季子
装丁大島依提亜
装画Alexis Ralaivao
新潮社 / 2024年
暮らし・健康・子育て