一覧に戻る文学・評論黙って喋ってヒコロヒータイトルから滲むのは、声にならない感情のかたち。記憶の片隅に沈んでいた気持ちが、ふと立ち上がってくる短編恋愛小説集である。表紙は水辺に佇むひとりの後ろ姿だろうか。緑と青、夕暮れの橙が横縞となって溶け合い、人物の輪郭はほどけ、絵画めいた揺らぎのなかに浮かぶ。細い縦組みの漢字とカタカナが広い余白に静かに立ち、定まらない感情の残像と響き合っている。About出版社朝日新聞出版出版年2024年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁大島依提亜(カバー・帯・表紙・本扉)装画竹浪音羽Amazonで見る