一覧に戻る文学・評論雨のなまえ窪美澄人の暮らしの片隅にひそむ感情を、雨という名で静かに拾い上げる短篇集。表紙は白地のうえに、膝を抱えて座る人の姿を墨のにじみだけで描き出す。輪郭は溶け、表情はぼやけ、頭上には雲のような濃い影が落ちる。タイトルは青から緑へと移ろう細い抜き文字で縦に置かれ、人物の墨色と静かに呼応する。名前のない雨を聴き取るように、曖昧な気配へ耳を澄ます一冊。About出版社光文社出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大久保伸子装画MurgraphAmazonで見る