一覧に戻る文学・評論小島小山田浩子日常のすぐ隣にひそむ気配を、淡々とした筆致ですくい上げる短篇集。表紙には、人けのない通路のような空間が描かれる。床のタイルが鋭い遠近線を引き、壁には経年のしみと、かすかに線描された痕跡。右手には格子状の建具がのぞく。グレーとベージュに彩度を抑えた画面は、誰かが立ち去った直後のような静けさをたたえている。物語が掬いとる平凡な時間と、装丁が残す余白とが静かに重なる。About出版社新潮社出版年2021年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画PHILIPPE WEISBECKERカバー写真篠あゆみAmazonで見る