一覧に戻る文学・評論ノゾミくん、こっちにおいで水生大海姿の見えない「ノゾミくん」と、彼を呼ぶ声――不穏な気配がじわりと滲む長編。深い藍色を背景に、セーラー服の人物が円い鏡を顔の前に掲げ、その鏡面にはもうひとつの小さな像が映り込む。タイトルの「ノゾミ」と「お」だけが赤く灯り、白抜きの文字列の中で目を引きつける。鏡に映る誰か、こちらを覗く誰か――視線の所在が幾重にも入れ替わる構図が、物語の奥行きをそのまま装丁に翻訳している。About出版社ポプラ社出版年2020年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画いとうあつきAmazonで見る