
横浜の和菓子屋「浜風屋」を舞台にした連作の第二巻。若い菓子職人たちが日々の仕事と人との縁を重ねながら、店と自分自身を育てていく物語が綴られる。表紙は紺青の夜空に橋影と星をのぞかせ、その手前に着物姿の三人と、三色団子・練り切り・羊羹・うさぎの和菓子を散らしたイラストレーション。下半分は橙とピンクに花弁のモチーフが舞い、夜と昼、職人の緊張と菓子の愛らしさを一枚に同居させる。題字は朱の縦帯に白抜きで据え、賑やかな画面の重心を引き締めている。

著望月麻衣
装丁bookwall
装画いとうあつき
ポプラ社 / 2023年
文学・評論