
日本の食文化を巡る旅を続ける英国人ライターの紀行エッセイ、その続編。前作で日本料理に魅せられた一家が、再び列島各地を訪ね歩き、土地ごとの味と人に深く分け入っていく。表紙は生成りの地に朱赤一色の線画で、波間に踊る蛸、跳ねる魚、五重塔や大仏、招き猫、酒瓶、そして頭上を飛ぶ旅客機までもがにぎやかに重なり合う。北斎の波を思わせる古典的な刷り物の趣と、軽妙なイラストレーションの筆致が同居し、タイトルの太い明朝が画面を縦に貫く。異邦人の好奇のまなざしと日本側のもてなしの猥雑さを、一色刷りの密度で軽やかに束ねた表紙。
著松本大洋
装丁セキネシンイチ制作室
小学館 / 2022年
コミック・ラノベ・BL