一覧に戻る文学・評論宵山万華鏡祇園祭の宵山を舞台に、京都の夏の夜が見せる幻想と人の交錯を描いた連作短編集。表紙は群青から薄紫へと滲む夜空を背景に、提灯、面、屋台、金魚、西瓜、走り抜ける少年少女といった祭の断片が画面いっぱいに散りばめられ、視点を傾けるたび像が組み変わる万華鏡そのものの構図をつくる。中央に据えられた太い明朝のタイトルが、賑わいの渦に芯を通している。混沌と高揚を細密な筆で束ね、夜の祭が孕む不穏さまでも一枚に封じ込めた装いだ。About出版社大久保伸子出版年2012年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大久保伸子装画さやか