一覧に戻る文学・評論偽りの森鮮やかなマゼンタを背景に、肌をのぞかせた幾人もの女たちが余白に座り込み、横たわる。中央には小鳥を指先にとまらせた少女が静かに正面を見つめ、周囲にはくすんだ青で描かれた葉のリースや蝶、蛾、小さな獣がちりばめられる。明朝のタイトルは葉と同じ淡い青で色面に溶かされ、艶やかな地色との対比が官能と寓話の気配を同時に漂わせる。森という閉ざされた場に置かれた女たちの像が、表題の「偽り」を密やかに反響させる一冊。About出版社大久保伸子出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大久保伸子装画西村オコAmazonで見る